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アビームコンサルティング株式会社
嶋村 貴史氏 (シニアマネージャー 経営改革セクター)
大学卒業後、外資系コンサルティングファームにて戦略コンサルティングに携わる。
その後、大手ITベンダーにて事業企画に携わった後、マサチューセッツ工科大学へ短期留学。
帰国後、2005年にアビームコンサルティングに入社。
08年よりマネージャー。11年より現職。
毎日同じ時間に家を出て、同じ電車に乗る。
そして同じ時間に会社に到着する。
決まったこの時間に家を出ると、電車が空いているのだ。
これよりもちょっと早くてもダメ、ちょっと遅くてもダメ。
まさにSweet Spotを偶然発見してしまった。
人間は「良い感覚」を覚えてしまうと、それにとらわれがちで変化を嫌う傾向にある。
自分もこの電車を変えようと思わず、毎日同じ時間に同じ景色を見ながら出勤していた。
コンサルタントの仕事にも同様のことが言える。
以前にうまくいったプロジェクトというのは「頭」の中に「良い」印象として残り続ける。逆にうまくいかなかったプロジェクトというのは「記憶から消し去り たい」という意識が働く。結果として、プロジェクト中に何か考える時にも「良い」記憶を頼りに考えがちとなる。一見フレームワークや、成功事例といった形 で客観的な視点での意見と思われがちであるが、それは過去の「栄華」に引っ張られているだけなのだ。
顧客に応じて、時代に応じて、我々はその時その時に最適なアプローチを考えることが重要である。いうなれば「ゼロベース」での思考が重要となってくる。
ただこの「ゼロベース」での思考はそう簡単にできるものではない。一般的には「既成の枠を取り外して考えること」と言われているが、これこそまさに「言うは易し、行うは難し」の典型ではないか。
「行うは難し」の「ゼロベース」思考ではあるが、入門として是非実践してもらいたいことがある。それは「目的をひとつ設定する」ということである。
目的はなんでもいい。「一日1000人の集客をする」でも「日本の携帯電話が米国に普及される」でも。
目的が決まったら、それに対する「方法」を考えて欲しい。この方法を考えるときのポイントは「ありえない/無理」といった方法についても必ずリストアップ することである。そして、その「ありえない/無理」な方法の「理由/原因」について「なぜ?」と繰り返し続けてみること。繰り返すことによって、「なぜあ りえない/無理なのか」の根本原因が見えてくる。その根本原因を潰すことで、それは「可能な方法」へと変化していく。
「ありえない/無理」と考えられていた方法が「可能な方法」へと変化していく瞬間である。
たまには往復の通勤経路や、時間帯も頻繁に変え、新しい発見を楽しんで見るのもいいかもしれない。

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