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インタビュー コンサルタントへの道

アビームコンサルティング株式会社
嶋村 貴史氏 (シニアマネージャー 経営改革セクター)

大学卒業後、外資系コンサルティングファームにて戦略コンサルティングに携わる。
その後、大手ITベンダーにて事業企画に携わった後、マサチューセッツ工科大学へ短期留学。
帰国後、2005年にアビームコンサルティングに入社。08年よりマネージャー。11年より現職。


アビームコンサルティングに入社するまでのご経歴を教えて下さい。

実は、新卒時の就職活動の際に、まだ自分が社会に出て何がやりたいのかを絞りきれていなかったため、多様な業界を見渡せることと、主体的に企業を変革でき るという理由で、コンサルティングファームに入社しました。官公庁向けのプロジェクトに携わったのち、クライアントだけでなく自社のビジネスを推進するこ とにも興味がわき、大手ITベンダーの新規事業企画の部署へと転職。白紙の状態から新しいビジネスを創っていくという仕事でしたが、関連部署が非常に多 く、実際にはごく一部の業務にしか携われないことにジレンマを感じていました。同じタイミングで以前より考えていた米国へ留学。学生がスピンオフして事業 を立ち上げるという事例がとても多い大学だったので、彼らと一緒に何か考えていくという、実地研修のようなものを積極的に行い、人脈や経験を積み上げまし た。そして帰国後、この経験を活かして戦略コンサルティングの世界に戻ることを決め、アビームコンサルティングに入社しました。

なぜアビームコンサルティングを選んだのですか?

アビームはクロスインダストリーでプロジェクトを担当できるため、自分の可能性が広がると思ったのが最大の理由です。実際に入社後は、運輸、金融、商社、 通信など業界にとらわれずにプロジェクトを担当しています。とは言え色々な業界を「やらされる」というわけではありません。当社にはカウンセラー制度があ り、比較的クラスの近い先輩が個々人の志向や適性、プロジェクトの詳細を十分ふまえて適切なアサインを検討してくれます。また、ボトムアップ型のコンサル ティングスタイルをとっていることも当社の特徴です。クライアントの現場での意見をしっかりとヒアリングし、それをまとめて経営層に伝える。それをふまえ て経営層が出した決断を、再度現場で実現可能かどうか検証する。トップダウンで一方的に下された戦略では、現場はなかなか動けないことが多い。現場と経営 層を一体にし、会社を変えていくのが当社のコンサルティングスタイルであり、この点に惹かれたことも入社を決めた理由の一つです。

コンサルタントとしての成長のきっかけになったプロジェクトはありますか?

現在も続いているのですが、2年ほど継続してご支援させていただいている専門商社のクライアントがあります。先ほどの当社アプローチである経営層/現場と 一体感を持った形でプロジェクトを進行しているため、クライアントと非常に密接な関係を構築できております。一般的なプロジェクト期間は3ヶ月程度なこと が多いですが、現在のクライアントでは、1つのプロジェクトが終わったらそれに関連する次のプロジェクトでご依頼を受ける、というように、テーマと対象領 域が拡大してきています。顧客とともに歩を進めるコンサルティング理念『Journey Management』を体感できた仕事でした。ただ、クライアントとのお付き合いが長くなってきたときに気をつけていることがあります。それは馴れ合い にならないということ。クライアントとの関係が構築されるにつれ、顧客の意図的な視点等にとらわれがちとなりますが、コンサルタントとしては客観的な視点 を意識し、時にはクライアント側の意向に沿わない(全体を見れば最適な解)提言も行います。プロジェクトの成功のために「本当にクライアントの主張が正し いのか」というコンサルタントとしての客観的な視点も忘れてはいけません。

事業会社を経験したことで、現在に活きていることはありますか?

事前調整の重要性は痛感しました。前職の会社では物事を一つ進めるのにも関係各署の調整に非常に労を要しました。これはその会社に限ったことではなく、現 在私がコンサルタントとして担当しているクライアント企業全てに同じことが起こり得ます。そのため、プロジェクトをスムーズに推進するために、クライアン ト内部のキーマンに状況を事細かに共有しておくことを意識しています。例えば、事前に話を通しておいて、定例の報告会や情報共有会では承認をいただくの み、というケースも多い。この調整の大切さは、コンサルタントの経験しかなければ、学ぶのに時間がかかったことでしょう。当社には事業会社の経験者も多く いますが、やはりそういった調整能力や状況判断力が非常に長けている方が多いですね。もし、事業会社からコンサルタントを目指す方がいらっしゃったら、そ れは強みとして活かせるのではないでしょうか。

コンサルタントとして、嶋村さんが意識されていることは何ですか?

当たり前のことですが、クライアントはお金を払ってサービスを依頼してきているという認識を常に忘れないこと。コンサルタントが稼働している時間の一分一 秒がクライアントにチャージされているということを意識し、効率的に仕事を進めるための努力や工夫をする責任が我々にはあると思います。さらに、効率を意 識して仕事ができていれば、コンサルティングの仕事は世間で思われているほどハードワーク、オーバーワークにはなり得ないと私は思っています。例えば1日 8時間なら8時間、時間を設定してタスクや業務を配分していけば、そこから大きく外れることはないからです。もし外れることがあれば、それはタスクコント ロールやクライアントからの期待値コントロールが出来ていないから。例えば突然クライアントから追加での依頼が来た場合など、もちろん全力で受けますが、 不測の事態も起こり得ると予測して計画を立てておけば問題ありません。マネージャーとして、業務のコントロールは強く意識しています。

コンサルタントにはどんなスキルが必要になるのでしょうか。

まず何よりも『書く力』が非常に重要です。クライアントに提出するプレゼンテーション資料はコンサルタントの成果物であり、我々の納品物はそれしかないと 言っても過言ではありません。いくら頭の中ですばらしい考えがあっても、紙にして、伝えることが出来なければ何の意味もありません。故にメッセージ力のあ る文章を書く必要がある。そこは入社されてきても苦労される人が多いですね。またよく勘違いされがちですが、我々コンサルタントにはある程度のPCスキル も必要です。膨大なデータを分析するための必要最低限なエクセルのマクロやVBAなどは身に付けておく必要があるでしょう。決してこれらPCスキルはIT コンサルタントに特化したことではありません。

嶋村さんの今後の目標を教えて下さい。

私もマネージャーになり、後進の育成に力を入れています。もっとチャージされている時間に集中し、業務効率を向上させて働けるコンサルタントを増やしてい きたい。ワークライフバランスが意識でき、決してコンサルタントがハードワークではないということを体現できるファームにしていけたらいいですね。

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