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2011/12/22

リスクはいつも自分の中に

リスクはいつも、民主導、名も知れぬパイオニアによって
執られてきたという話。
野口悠紀雄氏の著書から。

コロンブスの航海に出資したのはスペイン王室ではなく
ジェノヴァ商人だった。

マゼランの航海費用の実質的な負担者は
ドイツのフッガー商会だった。

ヨーロッパのアジア植民地化もアメリカ大陸移住も
国家事業ではなく、民によるもの、ベンチャー事業としての取り組み。

大航海時代は中国では明の時代。
中国の国力はヨーロッパ諸国よりも絶大だったにもかかわらず
世界の航路を制したのは、ヨーロッパ勢だった。
明は国家事業として、壮大な船団を組んだにもかかわらず
制海できなかったのは、官事業としての性質上
リスクを取れなかったからと野口氏。
中国は3万人の船団、マゼラン船は256人。
中国が既存航路を進んだのに対し、
コロンブスとマゼランは未開の航路を進んだ。

結果的に、彼らの航路がヨーロッパに莫大な利益をもたらした。

1950~60年代のソ連は、世界で最先端の技術力を有していた。
軍事力だけでなく、数学、物理、宇宙科学でダントツの優位。
にもかかわらず、国家運営で成功することはなかった。

社会主義国には、IT技術は発達し得ない。
情報流通は彼らにとっては国家の根幹を揺るがしかねない。
彼らにとって、ITは受け入れざるもの。

民主主義、資本主義でこそ、リスクを取る行動が誘発され
新しい産業や文明が生まれてきた。

果たして、日本はリスクを取れる国なのか?

少なくとも歴史は、官主導では、新しいものが生まれないことを物語っている。

新しいものは、リスクをとった者から生まれる特性をもつ。

大企業は、性格上リスクをとる方に舵を切りにくい。
事実はどうか別にして、
得るものより失うものの方が多いと考えるから。
個人的には、守ることで失っているようにも見えるが。

官主導、大企業の発言力が強い日本で、
これからの産業を彼らに依存することは
正しくないのかもしれない。

新しい世界を見に行きたいのであれば、
自らがリスクを受容し、自らが行動するというスタンスを貫くべき。

世の中に良いものを提供したいのであれば
リスクを適切に捉える思考をもつということなのだと思う。


20代、これからのキャリアを考える




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