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年功制賃金について、改めて整理してみる。
大内伸哉氏の著書を参考とさせていただいた。
基本的な前提として、「終身雇用制」とセットで考えられる。
賃金形態としては、仕事の成果とはあまり連動せず
勤続年数の少ないときの賃金を抑え
勤続年数が増えたときに、その分上乗せして支払う
という考え方をベースに組まれている。
「退職金」も同様の考えで、勤続年数が長い方が
還元率を高く設定している。
雇用する側のメリット
・「賃金の後払い」的な考えなので、社員の長期勤続が期待できる。
(退職防止の効果)
・同じ考えより、社員の規律を保つことができる。
雇用される側のメリット
・長く働くことにより、「安定」と「保障」を手に入れることができる。
現状で考えると、
年功制は雇用する側、つまり企業にメリットがなくなってきたため
現在は、少しづつ形態を崩してきている会社が多い。
それは、経済成長の鈍化や事業環境の変化の加速化により
企業が「終身雇用」を保障できなくなってきていることや
そもそも長期勤続を期待しなくなってきているからと言える。
僕が新卒で就職した20年前は、
世の中ほとんど年功制の会社ばかりだったので
選択肢はなかったのだが、永年勤続する気のなかった僕には
年功制はとても違和感のある賃金制度だった。
仕事をしていないのに自分より給料の高い人間がゴロゴロいたのだ。
既得権か知らないが、一生懸命やらなくても
それなりに給料をもらえる会社は
成長できないと思っていた。
いいのか悪いのかわからないが、(僕はいいと思っているが)
いまや年功制は崩れている。
というより、終身雇用制が先に崩れた。
企業は社員を定年まで雇うという暗黙の約束ができなくなっている。
ぼくは、それは仕方ないことだと思う。
この時代にあって、暗黙でも約束する方が、甘いと思う。
ところが、この旧制度は、日本人の精神に根付いてしまったのか
いまだに信奉しているきらいがある。
転職の面談をしていても
「次の会社を最後にしたいと考えてます。」という方が多いが、
希望ではあっても、保障はない。
そこを理解できているかどうかというと
まだどこかで、
次の会社は自分を定年まで雇ってくれるだろう
という期待を抱いている。
定年までその会社で働けるかどうかは
結果であって、確信にはならない。
そこをきちんと理解しておかないと
裏切られたという気持ちになってしまうだろう。
最終的には、雇用は自分で確保しなければならないし
会社に依存しすぎるのは危険すぎる。
今がそういう時代だということを
再認識して、過去の制度への根拠のない期待は
捨て去るべきである。
期待を捨てたあと、
では、どうやって雇用を確保するのか
ということについて、真剣に考えることができる。
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