記事掲載日: 2017/3/24

35歳定年説に危機感を覚え転職した過去

Sky株式会社

S.T 氏


クライアント・システム開発事業部 技術部 係長

Sky株式会社のインタビュー

~ プロフィール ~
1979年生まれ。新卒で独立系ベンダーに入社。主に二次請けとして企業ユーザーの基幹システムの開発・導入〜運用・保守を担い、販売管理をはじめとする業務系分野のプロジェクトを担当。運用・保守の一環でお客様の情報システム部に常駐し、社内SEとしての業務も経験した。その後、PMのポジションに就き、後進の指導・育成にも当たったが、2014年にSkyへ入社。現在はユーザー企業の基幹システム開発プロジェクトのリーダーを担い、30〜50名のメンバーを率いている。

-S.T さんが前職から本気で転職しようと思ったきっかけの1つに、年齢もあったのだと聞いたのですが、本当ですか?

S.T 氏 : 本当です。IT業界のエンジニアの間では「35歳定年説」というのがよく言われていますよね。「エンジニアとして実力を伸ばしたいのならチャンスは35歳までだ」、という通説です。

実は前職で様々な不満や不安を抱え始めた時、私も年齢が35歳に近づいていました。世の中の通説がどこまで本当なのかはわからないけれども、先の見えない環境にいたこともあって危機感が一気に高まりました。

辞めた先輩たちからも、「実際本当に35歳を超えてから転職活動をしても、書類段階で落ちてしまうケースが多い」という話を聞き、「35歳になる前に行動を起こさないとまずいぞ」と思ったんです。

一応この世界で10年以上にわたって仕事をしてきた自負はあるので、面接まで行ければ自分なりの強みをアピールできるつもりでしたが、書類段階で不合格になってしまったらどうしようもないですからね。

-Skyに転職してからはどうでしょう? 年齢と自分の成長とを関連づけて考えたりしますか?

S.T 氏 : 「自分自身が何歳までにどう成長して」というキャリアビジョンについては、それほど細かく年齢で区切って考えてはいません。ただし、ざっくりとイメージしていることはあります。若手の社員たちにも時々話すのですが、「20代の頃には徹底的に技術力を伸ばすべき」だと考えています。将来的に私のようにリーダーとして働きたいと考えている者は、コミュニケーション力の重要性を早いうちから理解していますが、そのためにも技術力という地盤が必要だと思うんです。

他社などでも20代でPLやPMを任されている人をたまに見かけます。若いリーダーなのに年上の技術者たちをしっかり束ねている、というのなら素晴らしいのですが、現実には束ね切れていないことのほうが多い。会議をしていても、肩書きはリーダーなのに、メンバーたちが話し合っている技術的問題について、まったく理解できずに取り残されているような、まるでお飾りのようになっている姿も見ました。やっぱりまずは技術という地盤作りが不可欠だと思います。

-では、地盤を築いた後、30代になったら何が必要になるのでしょう? S.T さんも今30代ですが。

S.T 氏 : 当然、コミュニケーションやリーダーシップの力量が本格的に問われるようになります。PLやPMを任された人間が技術面の地盤を手に入れていたとしても、はじめのうちは人や時間やお金をマネージメントするという未体験の仕事に苦労するでしょう。コミュニケーションについても、リーダーである以上、その中身や質が問われます。

けれども、自分よりも上の力を持つ上長や先輩、同僚などから刺激を受けつつ、リーダーとしての場数・経験を増やしていけば、必ず伸びていける。必要なのは、成長をもたらしてくれる社内環境や、お客様との関係性です。Skyに来てからの私は尊敬できる上長や刺激をくれる同僚たちに恵まれています。だからこそ、願った通りの成長を手に入れられたのだと捉えています。

-Skyの「恵まれた環境」について、もう少し詳しく教えてください。

S.T 氏 : Skyが持っている環境の良さはいくつもあります。1つは、いつもお客様に非常に近いポジションで仕事ができるということ。お客様の真の要望を掴み取る力や、それを集団で実現していく力を習得できるチャンスが豊富にあるわけです。もう1つは、この会社の40代くらいの上長たちが持つ人間力の高さです。

何よりも憧れるのは、多くの人を巻き込み、動かして結果を出していく力に長けていること。「この人のようになりたい」という対象がいることは、とても励みになります。さらにもう1つ、私と同様にリーダーのポジションに就いている者同士が定例のミーティングを行っていることです。

それぞれが担当している仕事の状況を共有しながら、ナレッジやノウハウのシェアをしているんですが、他のリーダーの取り組みにはいつも驚かされます。「こんなに新しい技術まで使っているのか」「こういう発想もあるのか」と刺激を受け、成長を加速していけます。グループ内にはクラウドへの先進的な取り組みや、CIと呼ばれる継続的インテグレーションの導入など、技術的なトレンドに積極的に取り組んでいる者もいて、大いに参考になりますし、チームマネージメントについても、人間関係の問題を解決する手だてや、スケジュール管理に役立つ手法やツールなど、リアルな体験談から学ぶことができます。

-40代を超えてからの成長についても期待ができそうだということですね? 一般的に、案件マネージメントで結果を出せるようになると、今度は案件獲得のミッションを背負うようになるケースが多いようですが、どうなのでしょう?

S.T 氏 : Skyでは特にそうした指示を出されていません。むしろ「エンジニアである以上、営業のような動きをするのではなく、目の前にいるお客様への貢献に集中し、コミットしろ」という方向で助言を受けることのほうが多いです。「社員全員が商売人であるように」という理念をこの会社は持っていますが、それは決して「技術者も営業をかけていけ」という意味ではありません。商売人のように結果に責任を持ち、プロフェッショナルとして数字が上がるところまでやり遂げよう、という意味合いです。

私としても、技術者集団としてのアウトプットを通じてお客様からの信頼を勝ち取ることが30代の今の使命だと確信していますし、それを続けていく中でお客様からの信頼をより一層深めていきたい。例えば、プロジェクトの進展途上で人員を増やす必要が生じた場合でも、「あのリーダーがいるなら」「あのチームが必要だと言うのなら増やそう」と言っていただくのも商売としての成果の1つ。名指しで新たな仕事をいただく機会を増やすことができたなら、自然と案件獲得にもつながるはずです。

最近は名指しをしていただく機会も増えてきました。やはり「あのS.T を」というようにお客様から指名されればモチベーションは上がります。私のように「お客様に喜んでいただきたい」という志向の人間にとっては最高のご褒美です。20代で技術力の地盤を作り、30代でマネージメントの腕を磨いていけたなら、40代以降も様々な形で必要な存在として認識してもらえるはず。そうした積み重ねによって「一生食べていける人間」になる、というのが私のビジョン。努力を惜しまずに励んでいきたいと心に誓っています。

-お客様から信頼されるエンジニアがSkyでは多数育っていて、その結果、会社としても成長している、ということなのでしょうか?

今、多くのユーザー企業はシステムに対する期待とともに理解も深めています。どんな技術を使い、どれくらいのコストで、どのくらいの期間・人数が必要なのかを、リアルに語れるところにしか重要な案件を任せてくれません。Skyはそれらの期待に応えられる技術背景があります。「この技術を使うなら何日かかる」とか「こういう機能を実現するにはいくらくらいのお金がかかる」ということを、技術を知っているからこそ明快に言える。当社には「All Sky」というカルチャーがあって、誰かが困ると、別のプロジェクトを担当しているリーダーやマネージャーたちが当たり前のように声をかけ、手を挙げて、皆で解決していく習慣が根付いています。先ほど申し上げたリーダー同士のミーティングも含め、グループとして成長し、結果にコミットする集団になれる環境がある。だからエンジニアも商売人として伸びていける。そうして結果を出すから、お客様から真の信頼を得ているのだと自負しています。

-S.T さんが転職時に望んでいたものを、今このSkyで確実に得ているのだということがよくわかりました。ありがとうございました。

取材協力: Sky株式会社

事業内容:
■ICTソリューション事業(自社サービス/製品)
■クライアント・システム開発事業
組込で培った高い技術力を武器に、現在 自社パッケージや基幹システム開発で業績を伸ばすIT企業。

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