志望動機の書き方・伝え方~履歴書でも面接でも大事なポイント~

最終更新 : 2018.4.12

志望動機の書き方とは?履歴書でも面接でも大事なポイントのイメージ-type転職エージェント

応募書類に書かれた「志望動機」は、採用担当者が「この求人にマッチした人材かどうか」を見極める重要な材料になります。

書類選考を通過し、面接へ進むにはどのような志望動機を書けばいいのか、押さえるべきポイントを解説します。

この記事の監修者
監修者の藤井 歩

藤井 歩クライアントサービス部 部長

求人広告の営業、転職フェア企画・運営を担当した後、type転職エージェントへ。現在ではIT・Web業界の求人企業を担当するクライアントサービス部の部長。

志望動機のどこを採用担当者は見ているのか

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企業の採用担当者が志望動機を読む時、チェックしているポイントは大きく以下の4つです。

  • ① 転職を考えた動機 = 「前職では何を叶えられなかったのか」
  • ② 転職によって叶えたいこと = 「応募先の企業なら、それをどのように叶えられるのか」
  • ③ その業界・業種や職種を選んだ理由 = 「なぜこの業界・業種や職種でなら叶えられると考えたのか」
  • ④ 転職先でのビジョン = 「入社後は自分がどうなりたいのか・どう働きたいのか」

志望動機を作成していくにあたり、これら4つのポイントを更に伝わりやすくするためのコツが存在しています。1つずつご説明していきます。

【その1】志望動機に一貫性があるか

まずもっとも重要なことは、上記の「4つのポイントに一貫性があるか」です。

「前職では残業が多く、ワーク・ライフ・バランスが実現できない」という動機なのに、叶えたいことが「貴社でキャリアアップを目指したい」だったり、その業界を選んだ理由が「より高いレベルの営業スキルを身につけられる」だったら、採用担当者は「この人が本当に求めているものは何なのだろうか」と懸念を抱きます。

一方、「①前職は年功序列で若手にチャンスがない」→「②実力主義の貴社で若手リーダーを目指したい」→「③この業界は未経験だが、前職と同じ営業職なので、これまでに身につけたスキルと経験を生かして成果を出せる」→④入社後は新人や後輩のロールモデルになれる人材になりたい」といった一貫性があれば、採用担当者もその応募者が自社で活躍しているイメージを描きやすくなります。

【その2】「どんな成果や利益を会社に提供できるか」が書かれているか

「自分が転職によって叶えたいこと」を書く際は、同時に「自分が入社したら、どんな成果や利益を会社にもたらすことができるか」を伝えることが重要です。

「もっと大きな仕事を任せてもらいたい」だけでは、単なる自己主張やエゴと捉えられてしまいますが、「前職では少人数のチームながらリーダーを務め、限られた納期で新規のアプリ開発をやり遂げた経験があります。そのマネジメント経験を生かして、貴社ではより大きなプロジェクトにおいても責任ある職務を遂行できると考えております」と書かれていれば、その人が入社後にどんなパフォーマンスや実績を上げてくれるか具体的に把握できます。

採用担当者が探しているのは、あくまでも「自分の会社に貢献してくれる人材」です。

志望動機でも、「自分が会社に何を与えてもらいたいか」だけでなく、「自分が会社に何を与えられるか」を明確に伝えることが必要です。

【その3】会社の事業内容や方向性と合致しているか

企業が求人を出すということは、「自社のビジネスや事業にとって、その職種やポジションの人材が必要な状況である」という意味です。

よって、志望動機がその状況に合うものでなければ、採用担当者へのアピールにはなりません。

例えば、これまで代理店販売を中心としてきた会社が、今後は個人ユーザーへの直販モデルを拡大するための求人を出した時に、「代理店営業を長く経験してきたので、そのスキルを生かしたい」と志望動機に書かれていたら、採用側のニーズとはズレていると判断される可能性が高くなります。

自分がその求人にふさわしい応募者であると示すには、その会社の事業や今後の方向性について自分なりに調べた上で、「現在の事業状況なら、自分のスキルや経験がこのように役立つ」と示すようにしましょう。

【その4】入社後も長期的に会社に貢献する意思があるか

採用担当者にとって困るのは、自社に転職した応募者が希望や目標を叶えた後、またすぐに別の会社へ転職してしまうことです。

例えば「年収を上げたい」「マネジャーを経験したい」といった志望動機だけでは、「それがうちで叶ったら、また転職してしまうのではないか」という懸念につながります。

ですから、志望動機に入社後のビジョンを書く時は、「現在の希望や目標が叶ったら、その先にどんなキャリアを描いているか」というところまで書ければベスト。

「個人の業績を達成することはもちろん、チームとして新たなマーケット開拓にも取り組んでいきたい」「マネジャーとして若手の部下を多く持つようになったら、新人教育や研修プログラムの開発にも携わりたい」といった長期的なキャリアビジョンが伝われば、採用担当者に「この人なら長く自社で働いてくれそうだ」と印象づけることができます。

志望動機の基本構成と書き方

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採用担当者が見ているポイントはわかっても、いざ志望動機を書こうとすると、具体的にどう文章にまとめればいいのか悩んでしまうもの。

ここでは、志望動機の書き方・作り方について解説していきます。

志望動機は100〜200文字くらいを目安に

応募書類には、ダラダラと長文を書く必要はありません。志望動機は100文字から、長くても200文字くらいを目安にまとめましょう。

文字数が足りない場合は、先ほどの「4つの要素」を無理に全部盛り込む必要はありません。

4つの中で優先順位が高いのは、「(2)転職によって叶えたいこと」と「(3)その業界・業種や職種を選んだ理由」。つまり「自分は何をやりたいのか」と「なぜ貴社なのか」がきちんと書かれていることが大事ということです。

この2つを重点的に書くようにして、残り2つは文字数との兼ね合いを見ながら、盛り込む分量を調整してくてください。

志望動機は応募先によって書き分けるのが王道

多数の企業に応募する場合、志望動機を使い回す人もいますが、応募先が変われば「応募先の企業なら、何を叶えられるのか」「なぜこの業界・業種や職種でなら叶えられるのか」も当然変わってきます。

それをすべて「キャリアアップのために応募しました」で済まそうとしても説得力がないため、結局はどの採用担当者の目にも留まらない志望動機になってしまいます。

特にエンジニアやクリエイティブなど専門的なスキルや能力が必要とされる職種や、ある程度のキャリアを積んだミドル層の場合、「自分は前職で何を身につけ、それを転職先でどのような成果として提供できるか」が具体的に書かれていなければ、書類選考を通過するのは難しくなります。

多少手間はかかっても、志望動機は応募先によって書き分けるのが王道と考えてください。

パターン別!志望動機 Q&A

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志望動機を作成するにあたって、「こういう場合どうすれば良いの?」という疑問にお答えしていきます。

Q : 志望動機が「年収を上げたい」「残業を減らしたい」などの場合は、そのまま書いていい?

A : 条件に見合う実績やスキルが自分にあることを伝えましょう

収入や労働時間などの「条件」が志望動機の場合、「自分が叶えたいこと」だけを書くと、単なる自己主張やワガママという印象を採用担当者に与えてしまいます。

それを避けるには、自分がその条件にふさわしい人材であると示すことが必要。

例えば、「年収を上げたい」という志望動機で給与水準の高い企業へ転職するなら、自分はその年収に見合う業績や成果を前職で出していること、そのために必要な能力を持っていることを書きます。

「残業を減らしたい」なら、前職の実績をもとに自分が短時間で高いパフォーマンスを出せることを示せばよいでしょう。

どんな志望動機であっても、「自分が会社に何を与えてもらいたいか」だけでなく、「自分が会社に何を与えられるか」を書くという基本を忘れないようにしてください。

Q : 未経験の業界や職種に転職したい場合、どう書けばいい?

A : 自分なりに調べた情報をもとに、一貫性のある志望動機を書きましょう

まずはその業界や職種について自分なりに調べて、大まかでいいので仕事に対するイメージを描けるようにしてください。

その業界の上位3社の企業ホームページを見て事業概要やサービス概要に目を通すだけでも、その業界のビジネスモデルや働く人たちがどんな業務を担当しているのかを把握できます。

その上で、「その業界や職種に転職すれば、前職ではできなかったことが叶えられる」という一貫性のある志望動機が書ければ、採用担当者に「未経験だが、この業界や会社についてよく調べている」と好印象を与えられます。

未経験転職の場合こそ、事前に業界や職種研究をしている人と、「あの業界が盛り上がっているから」といった何となくの理由で応募してくる人で大きな差がつくものと心得てください。

Q : 職種にこだわりはあるが、特に業界や業種にこだわりがない場合は?

A : その会社の理念や組織風土に着目した志望動機でもOKです。

「営業→営業」「経理→経理」など、「前職の経験を生かして同じ職種に転職したいが、正直言って業界はどこでもいい」という人は少なくありません。

その場合は、業界・業種全体の話ではなく、応募先の会社ならではの特性にフォーカスして、「この会社に転職すれば、やりたいことが叶えられる」と書ければOK。

例えば「貴社の『地球環境に優しい商品開発』という理念に共感し、貴社でなら『より社会貢献につながる商材を営業したい』という私の思いが叶うと考えました」「貴社の女性活躍推進への積極的な取り組みを知り、私も経理として長期的なキャリアを描けると考えました」など、会社の理念や組織風土などに着目して一貫性のある志望動機を作れば問題ありません。

NGとなりやすい志望動機例

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ここまで志望動機の書き方・作り方についてご説明してきましたが、次にNGとなりやすい志望動機について、例文をもとに解説していきます。

【NG例 1】「前職は労働環境が悪く残業が多かったので、もっと働きやすい職場で力を発揮したいと考えました」

自分が叶えたいことしか書かれていないのに加えて、「前職で叶えられなかったこと」を他責(会社や他人のせい)にしている点がマイナス評価となる志望動機パターンです。

前職への不満が書かれていた場合、採用担当者は「では、その環境を改善するためにあなたは何をしたのか?」という点を必ず見ます。

それが書かれていなければ、単なる愚痴と受け止められて評価は下がることに。

例えば「前職の会社は長時間労働が常態化していたため、業務フローの見直しや会議の短時間化などを提案し、残業時間の短縮に取り組みました。

マネジメント層が改革に積極的ではなかったため残業時間削減の効果は限定的でしたが、この経験を生かし、貴社ではより短時間で高い成果を出したいと考えています」など、「改善への努力・実績」と「その経験を転職先でどう生かすか」が書かれていれば、採用担当者に「この人に会ってみたい」と思わせることができます。

【NG例 2】「前職で新規開拓営業はやり尽くしたので、貴社では既存顧客のフォローに集中したいと思います」

一見すると問題ないように思えますが、「入社後は既存顧客のフォローしかやりたくない」と業務の幅を限定している点がマイナス評価となる志望動機パターンです。

たとえ応募要項に「既存顧客へのルート営業が中心」と書かれていても、実際は新規開拓も担当することはあり得ますし、入社後に事業部のトップが変われば、方針も変わって新規開拓に力を入れることになるかもしれません。

よって、採用担当者が「新規開拓は絶対にやりたくないのかな」「任せられる業務範囲が狭くなりそうだ」などと感じれば、書類選考の通過を見送る可能性も出てきます。

その会社や仕事のことを調べるのは良いことですが、あまり細かく想定しすぎず、自分ができることの範囲は広めにしておきましょう。

この場合なら、「前職の新規開拓営業も非常にやりがいがありましたが、今後は既存のお客様を長くフォローするような案件の比率も増やしていきたい」といった書き方が無難です。

志望動機の例文・サンプル

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職種・ケース別の志望動機の例文サンプルをご用意しました。志望動機作成の参考にご活用ください。

志望動機の例文【同職種への転職】

システムエンジニアの場合

貴社の「個人の力を押し上げ、時代に捉われない働き方を実現する」という理念と、それを体現しているサービスに感銘を受けました。前職ではJava言語を用いたBtoCWebサービスの開発を担当し、主にユーザーが利用する検索機能や、顧客情報管理システムなど幅広く構築してきました。貴社サービスはJavaをメインとして使用していると伺っており、前職の開発経験を活かすことが可能です。前職で身につけた技術力で貢献し、サービスへ成長させたいと思い志望致しました。

志望動機の例文【未経験職種への転職】

営業職から未経験Webマーケターを希望する場合

Webマーケティング支援事業に注力されている点に魅力を感じ、貴社を志望致しました。前職ではクラウド通信システムの営業職として、主に中小企業向けに営業活動を行ってきましたが、さまざまな顧客と接する中で、Web上で顧客接点を持てないことに課題を感じている企業が多いことが分かりました。未経験ではありますが、前職で培ったIT知識と分析能力を活かして、早期に戦力となれるよう努力いたします。

志望動機の例文【第二新卒の転職】

不動産営業職からコンサルタントを希望する場合

より経営に近い立場で経験を積みたいと考え、コンサルティング事業を行う貴社を志望致しました。両親が自営業を営んでいたことから、幼少の頃より経営に興味を持ち、大学では経営学部にて学んでいました。前職の不動産ディベロッパーには、事業や経営に近く大きな金額を動かせる事業内容に魅力を感じ入社しましたが、配属されたのは個人向けの住宅販売の部署でした。異動の希望が通る可能性が無いことも分かり、当初より希望していた経営に近い業務経験を積むことが難しいと分かったため、早期ではありますがコンサルタント職へのチャレンジをしたいと考えております。

志望動機は、面接と履歴書で使い分ける必要がある?

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基本的には、「書類に書いた志望動機を面接でも踏襲する」と考えてください。

応募書類に書く志望動機の文字数は限られるので、たいていの面接では、書類の記載をもとにより詳しく具体的に話を聞かれることになります。

最初に挙げた「4つの要素」のうち、書類では2つか3つしか入らなくても、面接では全てを聞かれることがほとんどなので、志望動機を書く時に最初から4つの要素を整理し、一貫性のある話の流れを作っておけば、面接に進んだ時も質問に答えやすくなります。

まとめ

応募書類の志望動機は、採用担当者に「この人に会ってみたい」と思わせるかどうかの重要なポイントです。

志望動機を書く際は、自分が言いたいことだけでなく、「企業が何を求めているか」という視点も忘れないようにしましょう。

  • ◆ 採用担当者は以下の4つのポイントの一貫性を見ている
    1. ① 転職を考えた動機
    2. ② 転職によって叶えたいこと
    3. ③ その業界・業種や職種を選んだ理由
    4. ④ 転職先でのビジョン
  • ◆ 志望動機2つの基本構成
    1. ① 志望動機は100〜200文字で収める
    2. ② 志望動機は応募先によって書き分けるのが王道
  • ◆ 志望動機は、面接と履歴書で一貫性を持たせることが大事
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