自己PRの例文とポイント

最終更新 : 2018.3.28

自己PRと例文のポイントのイメージ-type転職エージェント

職務経歴書に記載する自己PRは、自分の強みや長所を応募先の企業にアピールするための重要な項目です。

面接でも書類に書いた自己PRの内容をもとに質疑応答が行われることが多く、採用の合否を左右するカギになります。書き方のポイントを押さえて、アピール度の高い自己PRを作成しましょう。

この記事の監修者
監修者の藤岡 広慧

藤岡 広慧キャリアアドバイザー部 部長

約10年に渡り、営業職やITエンジニア職の転職支援を行う。現在はITエンジニアの転職支援を中心に行うキャリアアドバイザー部の部長。応募書類の添削や面接対策アドバイスにも強い。

自己PRの「3つのポイント」

求人を出した企業には、多数の応募書類が送られてきます。その中で採用担当者に自分を売り込み、「この人物は自社に貢献してくれそうだ」と判断してもらうためには、以下の3つのポイントを押さえることが必要です。

自分の経験を端的に伝えること

自己PRでは、自分が経験してきた仕事や業務について全て触れる必要はありません。

自分が最もアピールしたい強みや長所にフォーカスし、それを裏付ける実績やエピソードに絞り込んで、端的に伝えることが大事です。

職歴が長い人ほど、あれもこれもと自分の経験をたくさん並べがちですが、長文になるほど本当に伝えたいポイントが目立たなくなり、採用担当者にあなたの魅力が伝わりにくくなります。

第三者が読んだ時にわかりやすく、客観性と具体性があること

あなたのことをまったく知らない第三者である採用担当者に書面で自分のことを伝えるには、わかりやすさが何より重要です。

そのためには客観的な数字やデータを示したり、具体的な実績やエピソードを書き添えたりして、「この応募者がやってきたことはどれだけの価値があるのか」を読み手がすぐに判断できる根拠を示す必要があります。

応募する企業や業務内容に対する親和性を意識すること

応募先の企業が求める人材像や募集職種・業務の内容と、自己PRの内容が合っていることも大事です。

企業のニーズとずれたアピールが並んでいたら、採用担当者は「この人物はこの会社や業務への理解度が低い」と判断するか、「同じ自己PRをいくつもの会社で使い回しているのだろう」と考えて、いずれも印象は悪くなります。

ポイントを押さえられていないNG例

ポイントを抑えられていない自己PRのNG例-type転職エージェント

上記の「3つのポイント」を外してしまうと、どんな自己PRになってしまうのでしょうか。よくあるNG例を見てみましょう。

<NG例①> A4用紙1枚以上の長文を書く

非常に多いのが、自己PRの文章が長過ぎて何が言いたいのか伝わらないケースです。なかには自己PRだけでA4用紙1枚を丸々使って、長文を書き綴る人もいます。

しかし、「3つのポイント」でも解説した通り、長過ぎる文章は本当に伝えたいことや重要なポイントを埋もれさせてしまいます。

過去の経験や実績の一つ一つをダラダラと詳しく書くのではなく、その中から最も伝えたい成果や強みを取り出し、メリハリをつけて短く簡潔にまとめたほうが、採用担当者も読んですぐにアピールポイントを理解できます。

分量としては、職務経歴書全体でA4用紙2枚以内、そのうち自己PRはA4用紙の3分の1から半分程度に収めてください。

<NG例②> アピール内容が凄いのか客観的に判断できない

例えば、「一ヶ月で新規開拓5件を達成しました」等がこれに当たります。

一見すると客観的な数字を示しているように見えますが、この「新規開拓5件」がどれだけすごいことなのかを判断する基準が示されていません。

例えば、「目標達成率としては何%なのか」「社内の営業成績では何位なのか」といった相対比較できるデータを同時に示さなければ、採用担当者はあなたの実力を判断できないのです。

同様に「業務効率化に成功しました」といった書き方も、それだけでは具体的に何をして、どれだけの成果を上げたのかが伝わりません。

改善の前と後で業務効率の数値がどのように変化したのかなど、何をもって「成功」と主張しているのかがわかる根拠を示すことが必要です。

<NG例③> 具体性の無い「コミュニケーション力の高さ」

過去にコミュニケーション力を発揮して仕事で成果を上げた具体的エピソードが書き添えてあれば客観的な裏付けになりますが、単に「自分はコミュニケーション力が高い」と書いても、それは本人の主観でしかありません。

また、自己PRにこの一文を書いてしまうと、面接に進んだ時のハードルが一気に上がります。

もし面接官が期待したほどのコミュニケーション力を発揮できなければ、「自己認識ができない人物である」と判断され、かえって評価を下げることになるので注意してください。

<NG例④> 求人内容に対して的外れなアピールをする

  • ・ 新規開拓営業の募集なのに、「既存のお客様と長期に渡る信頼関係を築くのが得意です」
  • ・ 実装中心のプログラマーを募集しているのに、「開発の上流で力を発揮していきたい」

上記のようにアピールする経験やスキルが応募先のニーズからずれていると、いくら本人の能力が高くても「この人物はミスマッチだ」と判断されやすくなります。

同時に多数の求人に応募する場合、1件ごとに自己PRを変えるのは大変かもしれませんが、少なくとも志望順位が高い企業については、相手のニーズを研究した上で個別に文章を作成することをおすすめします。

自己PRの作り方

自己PRを作成する時は、まず自分の過去の経験を振り返って、「一番成功したこと(=最大の成功体験)」と「一番失敗したこと(=最大の失敗体験)」を書き出してみましょう。

自己PRは必ずエピソードから作る-type転職エージェント

なお、「自己PR」は成功体験だけでなく、失敗体験もアピール材料になります。最大の失敗体験を書き出したら、それをどう乗り越え、克服したのかも合わせて書き出してみてください。そこから逆算して落とし込めば、非常にアピール度の高い自己PRが作れます。

次に、「この経験から何がアピールできるか」を考え、以下の5項目に落とし込んでいきます。

  • 「成果」 ・・・ 客観的な数字で示せる
  • 「コミュニケーション力」 ・・・ 社内外問わず、交渉で状況を変えた事がある
  • 「能力・スキル」 ・・・ 即戦力になる経験やスキルがある
  • 「自己研鑽」 ・・・ 自主的に勉強していること、行動していることがある
  • 「積極性・自発性」 ・・・ 自分から行動したエピソードがある
エピソードから強みを絞り込み自己PRを作る-type転職エージェント

ポイントは、「自分にはどんな長所や強みがあるか」を先に考えるのではなく、エピソードから逆算して自己PRする能力やスキル、性格などを絞り込んでいくこと。

本人は「自分はコミュニケーション力がある」と思っていても、それを客観的かつ具体的に裏付ける経験や実績がなければアピールにはなりません。

その点、エピソードから逆算すれば、その経験がそのまま自分の長所や強みを裏付ける根拠になるので、説得力のある自己PRが作れます。

書面と面接で自己PRは変えるべきか?

結論から言うと、変える必要はありません。なぜなら、面接では書類で書いた自己PRをもとに質問されることが多いからです。

よって「自己PRに書いたことは、面接で詳しく聞かれる」と考え、最初からそのつもりで書類に書く自己PRを作ることが大事です。

自己PRの例文集

自己PRに記載する項目として企業へのアピール度が高いのは、「成果」「コミュニケーション力」「能力・スキル」「自己研鑽」「積極性・自発性」です。

ただし、全部を盛り込もうとすると長過ぎてメリハリのない文章になってしまうので、5つのうち自分が強みとしてアピールできるものを2つか3つ選んで書けば十分です。では5つの項目ごとに、自己PRの例文を紹介しましょう。

「成果」をアピール

<例文1> 広告営業職の場合

求人広告の営業職-type転職エージェント

前職では、人材業界の広告営業を4年間経験しました。1年目、2年目ともに目標達成率130%を達成し、新人ながら100名いる営業担当の中で営業成績トップ10に入りました。
3年目は景気悪化により企業の求人が落ち込んだことから、初めて目標を達成できず挫折を味わいましたが、新たな視点から見込み客の分析をやり直し、1日5件以上の新規開拓訪問をするという目標を立てて実行した結果、4年目には目標達成率160%、対前年比200%を達成し、年次の営業成績で社内1位を獲得しました。

営業が成果をアピールするには、数字を示すことが不可欠です。なかでも「目標達成率」「対前年比」「対前年伸長率」などは客観的かつわかりやすい根拠となります。

売上で思うように成果が出せなかった場合は、「訪問件数」「アポの電話をかけた件数」など、努力や頑張りを示す数字を使うのもいいでしょう。

また、意外かもしれませんが、挫折や失敗体験も企業へのアピールになります。

一度は壁にぶつかっても、それを自分の努力や工夫で乗り越えた経験がある人は、「どんな状況でも仕事をやり遂げる人」「困難に直面しても簡単に折れない人」として企業が高く評価するからです。

失敗談を書くとマイナスの評価になると思って書かない人が多いのですが、最終的に成果を出すまでのエピソードにうまく盛り込めば、むしろプラスの評価につながることを知っておきましょう。

<例文2> 社内システムエンジニアの場合

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社内システムの開発・運用を担当するエンジニアとして、コールセンターの業務効率化に取り組みました。
顧客の問い合わせ内容に応じてコール分配を自動化する新たなシステムを開発・導入した結果、オペレーターの応答率は40%台から80%へ約2倍にアップしました。
また、FAQを改善したことにより、月100件あった問い合わせ件数を50件に半減することができました。

最近は対社内・社外を問わず業務効率化のプロジェクトに関わるITエンジニアが増えていますが、成果を客観的に伝えるには、「業務改善前と後」の数字の変化を示すことが求められます。

「コミュニケーション力」をアピール

<例文1> ITセールス職の場合

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過去に複数の前任者がアプローチしても価格交渉がうまくいかず取引実績を作れなかったお客様に対し、「価格を下げる代わりに、お客様のニーズに合わせた仕様にカスタマイズする」という条件で交渉を進めたところ、お客様にもその付加価値の高さを認めて頂き、会社として初の受注獲得に成功しました。
その際、仕様変更に協力してもらえるよう社内の開発部門とも粘り強く調整を続け、「納期を予定より伸ばしてもらう代わりに、お客様の希望通りにカスタマイズする」という合意を得て、最終的にはお客様と開発部門の双方が納得のいく形で納品することができました。

ビジネスで求められるコミュニケーション力とは、交渉や調整などの折衝能力です。とくに営業であれば、必須のスキルといっていいでしょう。

それを客観的に裏付けるには、「顧客に対してどのように交渉し、成果を勝ち取ったか」を具体的に示すエピソードを入れることが必要です。

また、対顧客だけでなく、対社内のコミュニケーション力もアピール度の高いポイント。

この例文のように、自社の開発現場に対しても交渉力を発揮した実績があれば、「社外だけでなく、社内営業にも長けた人物」として企業から高く評価されます。

<例文2> 証券営業職の場合

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前職は証券会社の営業だったため、株価の変動があると、お客様から「損失が出た」とクレームを受けることがたびたびありました。時には、お客様から1時間や2時間に渡るお叱りを受けたこともあります。
それでも、現在の経済状況や相場について冷静にご説明し、今後の投資方針についてお客様のご要望を丁寧にお聞きすることで、最後はご納得してお帰り頂くことができました。

クレーム対応の経験は、実はコミュニケーション力の高さをアピールする好材料になります。

とくにBtoCの業界では、自分の失敗が原因ではなく、外的要因や相手の誤解などによる理不尽なクレームも多いので、その場から逃げずにしっかり対応した経験があるだけでも、「この人はストレス耐性があって精神的に強く、責任感もある」と高く評価されます。

また、「大きなクレームが発生した際は、一ヶ月で100時間残業して対応にあたり、無事に収束させました」などと、クレーム対応に費やした時間や労力を数字で示すのも有効です。

「能力・スキル」をアピール

<例文1> 注文住宅の営業職の場合

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前職で7年間に渡り、オーダーメイド型注文住宅の営業を経験してきましたので、お客様一人一人のご要望やライフスタイルを丁寧にヒアリングし、ご本人がうまく言葉にできない潜在的なニーズを引き出すことを得意としています。
また注文住宅の購入者は、若いご夫婦から二世代同居を考えている高齢者まで幅広いため、老若男女どんな相手に対しても、その方の属性に合わせて柔軟に対応する力が身に付きました。

営業経験者が能力やスキルをアピールするには、「誰に・何を・どのように」売ってきたのかがわかるように書くのが原則。

その経験を通してどんなスキルや能力が培われたのかを明確に示しましょう。

<例文2> 金融計システムエンジニアの場合

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前職では銀行系システムの開発に携わってきました。プログラム開発においてはJavaの経験が長く、コーティングの速さやレビュー指摘の正確さに自信があります。
また、処理レスポンスなどのパフォーマンスや脆弱性などのセキュリティを意識した実装も行うことができます。加えて、DBチューニングやパフォーマンス測定の経験から、OSやミドルウエアについても一定の知識があります。

エンジニアの場合は、これまでに経験した開発言語や開発環境を明記すれば、そのまま能力やスキルのアピールになります。

どんなプロジェクトに参画してきたのかを付け加えれば、得意とする業界や業種も伝わります。

「自己研鑽」をアピール

<例文1> 未経験マーケティング職を志望している営業職の場合

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前職では営業を担当しておりましたが、現場での経験をもとにマーケティングの仕事に携わりたいと考え、昨年「マーケティング・ビジネス実務検定B級」と「Webアナリスト検定」の資格を取得しました。
現在は、より上級の「マーケティング・ビジネス実務検定A級」を取得するため学習を続けています。

未経験の職種・業界に転職を希望する人や第二新卒者は、ぜひ「自己研鑽」を積極的に自己PRに使ってください。

「業務経験はないが、これだけ努力をしている」というアピールになります。なかでも希望する仕事に役立つ資格やスキルを勉強していれば、わかりやすいPRの材料になります。

<例文2> 未経験Webエンジニアを希望している業務系エンジニアの場合

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業務ではC++しか使いませんが、休日は自宅でswiftやKotlinを使ってスマートフォン用のアプリを開発しています。
また、Adobe製品の技術を中心とした最新テクノロジーについて勉強するエンジニアのコミュニティに参加し、オンライン・オフライン両方の活動を通じて、知識と人脈を増やしています。この経験を生かして、御社でBtoCサービスの開発に携わりたいと考えております。

エンジニアが「BtoBの業務系SEから、BtoCのサービス開発を手がけるWeb系企業に転職したい」といったキャリアチェンジを希望する場合は、プライベートの時間を活用して、業務で使う以外の技術習得に努めていることを書けば強力なアピールになります。

また、勉強会やコミュニティを通じて、常に最新の技術をキャッチアップしている姿勢を見せることも自己PRにつながります。

「積極性、自発性」をアピール

<例文1> 勉強会を主催した営業職の場合

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社内のモチベーション向上と情報共有促進のため、若手を集めた勉強会を主宰してきました。
営業や企画、開発など、部署の垣根を越えて同世代が集まり、仕事のノウハウや成功事例を学ぶことでお互いに切磋琢磨し合うカルチャーが醸成され、マネジメント層からも「若手の意欲向上に貢献してくれた」と評価の言葉を頂いております。

自分の性格を自己PRするなら、積極性や自発性はアピール度が高いポイントです。

中途採用の場合、会社から仕事を与えられるのを待つのではなく、みずから仕事を取りに行ったり、新たな仕事を作り出したりする攻めの姿勢を企業側は求めているからです。

そこで効果的なのが、たとえ業務外の活動であっても、会社への貢献になるのであれば率先して取り組んできた経験を書くこと。「会社の成長や発展のために自発的に行動できる人物」として企業から高く評価されます。

<例文2> 社内交流を企画したSESエンジニア職の場合

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エンジニアは客先での常駐が多いため、自社の社員同士が交流する機会が少なく、社内のコミュニケーションに課題があると感じました。
そこで、開発部の管理職から若手まで広く参加を呼びかけ、業務外の交流会を定期的に企画・開催しました。

実際には「飲み会の幹事を任された」という程度でも、「社内のコミュニケーション向上や交流促進のために前向きに引き受けた」という書き方をすれば、積極性や自発性を伝えるエピソードに使えます。

とくに若手の転職者には、「入社後は雑用も含めて、色々な仕事を任せたい」と考える企業が多いため、自分の担当業務外のことも嫌がらずに実行する姿勢を見せることは、プラス評価につながります。

まとめ

読み手である採用担当者の立場になり、わかりやすく書くことを心がければ、自己PRの作成はそれほど難しくありません。

紹介した「3つのポイント」を踏まえ、エピソードから逆算して文章を作るという基本に沿って、「相手に伝わる自己PR」を作り上げてください。

  • ◆ 自己PRの3つのポイント
    1. ① 自分の経験を端的に伝えること
    2. ② 第三者が読んだ時にわかりやすく、客観性と具体性があること
    3. ③ 応募する企業や業務内容に対する親和性を意識すること
  • ◆ 自己PRの3つのNGパターン
    1. ① A4用紙1枚以上の長文を書く
    2. ② アピール内容が凄いのか客観的に判断できない
    3. ③ 求人内容に対して的外れなアピールをする
  • ◆ 自己PR作成のための3ステップ
    1. ① 過去の経験から「一番成功したこと(=最大の成功体験)」と「一番失敗したこと(=最大の失敗体験)」を書き出す
    2. ② エピソードから逆算して自己PRする能力やスキル、性格などを絞り込んでいく
    3. ③ 成功体験から「アピールポイント」を、「失敗体験」から乗り越えた経験をエピソードを、逆算して落とし込む
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